2012年10月20日土曜日

西島大介「Young,Alive,in Love」1巻

湯沸かし器と呼ばれる大きな構造物のある町に住む主人公。
そして小規模な爆発などを起こす湯沸かし器に疑問を思う中幽霊が視える女の子と知り合い恋に落ちて行く。
湯沸かし器と呼ばれる原発、その不透明な存在である湯沸かし器を疑問に、そして怪しく思う男の子の心情はは現在我々の持つ疑問そのものなんだろう。
そして湯沸かし器の変化と、また変化していく主人公と女の子。見えない原発の恐怖と女の子だけに視える幽霊。
色々な立場からみる色々な原発が描かれ続いていく。
連載はジャンプ改。これからも向き合うことになるであろう原発を小難しい話ではなく若い読者に伝えているそんな漫画。
今思うとわたしの子供の頃、原発はSF世界の動力の一つでありその怖さの描写はなく、国外での事故についてはあまり触れる機会はなかったように思う。
今からでは遅い気もするが目を瞑るよりは少しでも目を向ける、そのきっかけになれば作者の目的は果たされているのかもしれない。

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