2013年2月19日火曜日

原作:夢枕獏/作画:谷口ジロー「餓狼伝」

ちょっと前に仕事先の人と「孤独のグルメ」の話になって、いやあ実はドラマからハマって漫画も面白いですよね。と言うと、「ドラマは五郎役の役者がなあ」なんていうので、背格好もあって似合ってるじゃないですかという話をすると、そうじゃない、五郎には古武術をやっているという裏設定があり、だから作中でも店主の腕を決めたりするわけで、元々は餓狼伝も描いていた、あの作風が頭にあってそれを引きずった五郎のイメージだと、やはりもっと筋肉がガッチリとこう。

そんな長話は中略しますが、なんと仰天「餓狼伝」と言えば、板垣マンガのイメージだったこと自体が間違い。谷口ジロー版を読んで欲しい。とのこと。
それらから古本屋などを探すもなかなか見つからず、 最終的にヤフオクで格安で見つけることができました。こういう時のネットオークションには「凄い!」と思ってしまいます。

うれしいB6判よりも一回り大きなハードカバー
平成2年6月20日発光

そして一気の読了。
この一冊しかないのが残念で仕方がない。
それにしても上手すぎる、大友克洋さんとなんら変わらない画力。画力は上手いというだけではなく絵から立ちこめるパワーが違う、これはやばい、開いた1ページ目で思った。
ラスト。その空虚な感じをわたしもグッと受け止めたつもりだ。だけどきっとわたしには一生からだで理解はできないんだろう。わたしは格闘家でもなければスポーツもろくすっぽしないのだから。


2013年2月5日火曜日

板垣恵介「謝男(シャーマン)」

今更ですが、昨年2012年11月に発売になったバキでおなじみの板垣恵介さんによる「謝男(シャーマン)」一巻です!

この「謝男(シャーマン)」の前に「ドゲセン」がありました。
そちらも板垣恵介さんが原作として描かれていたものですが、気づけばすったもんだでタッグは解体。さらに気づくと板垣恵介さん自ら描かれていました。

土下座に対する考え方が違うとして分かれておったようでしたが、ドゲセンはちょっと読んだことがあるぐらいで、今回の「謝男(シャーマン)」を読むまで、その絶対的な差には気づいていませんでした。

先のドゲセンはあくまで日常の先にある土下座、そういう風に感じていました。
ところが今回の「謝男(シャーマン)」は違う。確かに土下座する行為が主役なんだと思います。ところがどっこいなのは、日常の延長ではなく日常に突如勃発する非日常・異常です。

普通の作家さんが普通に描いたらきっと気持ち悪いものなんでしょう。ところが板垣恵介さんの手にかかればそれはアリとなる、奇妙な達成感を味わえます。
まさにその人の魅力に惹き込まれる、そんな感じなのです。

出先のコンビニでふいに見つけて、出てたのか〜とポストカードもついてラッキー!なんて思って読んだら面白い事面白い事。

うーん、続きちゃんと出るのかなあ?(笑

「バキ」
実はしっかり読んだ事ないのでそろそろ読まないとね……


「餓狼伝」
こちらもまだなんです。
しかも先日板垣版の前に「孤独のグルメ」の谷口ジロー版もあると聞いてショック!これはチェックですね……